日々の事柄に関する雑記帳。




「読む」から始まる勉強術

知性のための読書のコツ
  1. その論の主旨。
  2. 論の根拠
  3. 論の前提となっている知識、観点、価値観と、その論が生み出された歴史的背景。
  4. その論の構造(著者が多くの知識をどのようにつなげているか)。→著者の独創性
知識の独創的なつなぎ方ができる人こそ独創的な著者だからである。

書物を理解できない
基礎知識不足知識が足りない
強い偏見を持っている
書物の文章が破綻している

読んで理解するための6つの技術
  1. 傍線を引く
  2. 余白に書き込む
  3. 必要な資料を備える
  4. 全体像を把握しておく
  5. 質問する
  6. 読み直す
初めての分野の本である場合は、いきなり本文から読むのではなく、まずは解説や翻訳者のあとがきを読んでおかなければならない。
勉強はだらだらやるほど飽きやすくなる。だから、疲れきらないうちに手早くすませるようにする。

考える方法
  1. 連想する
  2. 書いて考える
  3. 立って考える
  4. リラックスして考え直す
多くの事柄について「いちいち考えない」ことだ。「いちいち考える」とは、何かが起きたり何かを見たときに、いちいちああだこうだと内心で感想を言ったり評価づけをしないことだ。
その中でも、心配をすることは最も毒性が強いものだろう。
誰かについて心配をしている人はあたかも自分がその人を深い愛で庇護しているかのような気分になっている。しかし実際にしているのは、その誰かについて何か悪いことが起きるのをずっと想像することなのだ。
〜中略〜
まるで、悪いことを想像するのが重大な仕事や献身であるかのように言うのだ。こういう態度は愚かすぎる。
自分についての心配もほぼ同じだ。よくない想像をして不安になったり失望したりするだけだ。そして、その不安や失望をなだめたりごまかしたりすることに多くの時間を使う。その間に物事に関わることはないのだ。
責任を持って判断しなければいけないことについてはきっちり考え、他のことについては判断せずにただ認めるという態度に変える必要があるだろう。そうなれば、気持ちもいちいち乱れないし、一日の時間がすっきりとしたものになる。

自分向けの文章に書き換える
説明があまりにも抽象的かつ簡素すぎる。説明として充分ではない。具体性に欠ける。その文章に人間がいない、つまり、文体がない。だから、文章に魅力も音楽もない。
相手の言葉をそのままの形で理解するということはあまりない。自分の中で別の言い方にして理解する。
本を読むときも同じだ。全ての文章についてではないが、重要な箇所については自分向けの文章に換えてようやく咀嚼、理解する。自分向けのその文章は起伏や地形が明瞭となったものだ。つまり、論理の流れと強調点が明確になったものだ。
内向的な勉強オタクの勉強既存、既成のものについての知識を増やす→既存知識のオウム返し
探求型の勉強対象の中にこれまで見えていなかったものを発見する
対象についての知識を新しく組み合わせて対象を一新させてみる
対象を新しく解釈してもう一つの魅力や限界を見出す
探求=知識の合間に知恵を差し入れて知識の形を新しくまとめる

勉強が苦痛→非探求型の努力を強いられている=内向的な努力

「読む」ことが武器になる

小さな地域社会のみで暮らしていれば、その地域社会の中で起きることや、それに対する人々の反応によってその人の知が形成されていくことになる。その知はもちろん、その地域社会の中では十分に通用する。しかし、その社会の外にいる人から見れば、その知は偏見の一つにすぎない。

エピステーメ=時代の共通知
およそどんな知であろうとも、その知はいつも時代の枠組みの中にある。
そういう知はいつも人々をニヒリズムに陥らせる可能性を含んでいる。
ニヒリズム:多くの事柄について価値を見出せなくなる状態のこと

資本主義的な地においては、経済性が優先される。→経済性と無関係な考え方、行動に価値を見出せない。
  1. 価値のヒエラルキー
    1. 経済的な有用性
    2. 社会的な有用性
資本主義に限らず、その時代、場所で、大多数が特定の主義主張を指示すれば、それをきっかけにニヒリズムが生まれる。
意味や価値は誰かから与えられるものではない。自分がそこに意味や価値を見出すことでしか、意味と価値を持ちえない。
自分が意味と価値を与えるような生き方をしていればニヒリズムには陥らない。

ニヒリズムに陥る
  • 他者から何かを与えられる
  • その何かの意味と価値を説明される
  • それを信じて生きようとする
    • あるいは、そうしなければ生きられない
彼らが本当に宗教的であるならば、自分たちの外側にいる人々から価値を認めてもらいたがるようなことをしない
彼ら=イスラム教過激主義のテロリスト

ニヒリズムを打開する方法→本を読む
本を読むことはその本に書かれていることを鵜呑みにする(鵜呑みにすれば、やがてはニヒリズムに陥る)ことではなく、その文章から何らかの意味や価値を汲み取るという積極的な行為だからだ。
何も定められているわけではないことを多くの読書を通じて知ることで、私たちは自分にっての新しい意味と価値を日常のあらゆることに自由に見出すことができるようになる
多くの勉強の基礎は用語や文章を理解し、文法的にできるだけ正しく理解したり使ったりすることから始まる。
一般的な勉強においては文章を書く力や技術よりも、まずは文章を理解する力が大きな役割を果たす。

精読:一字一句に目をとめ、そこに書かれていること全てを知ろうとする読み方

自分が道具にされている自覚のない人は何に対しても安易にノウハウを求める。
ノウハウを求めるのは、とにかく手っ取り早く済ませようという気持ちがありつつ、何をするにも特別な方法やコツというものがあるに違いないという錯覚を抱いているからだ。ノウハウさえ分かれば、誰にでもできると思っている。コツや方法がそれぞれの能力や人格と密着したものだということにも思い及ばないのだ。

精読
個々の書物という一本の枝への凝視から思想や文化としての樹木全体への俯瞰をする読み方
論理的に書かれているからこそ正しい、ということは全く保証されていない。むしろ、論理的だからこそ、正しく見えながらも全く現実の状況にそぐわない場合もたくさんあるのだ。

本に書かれていることはいつも仮説でしかない
その本が自分にとって興味深いかどうか、何か新しい考え方の地平を開いてくれるかどうか、といった個人的な感性や価値観を大切にすべきだろう。

自分自身を知る→自分が本当は何を欲しているかを確かめる

本来の自分が何を欲しているか分からせてくれる
どういった本を自分が好み、どのような本を人よりも深く理解できたり、あるいはどんな本が自分の将来持っている性向に沿っているか
書物だけは経済的損得を抜きにした言葉を発してくれる。だから、一人で本を読むとき、私たちの心は開き始める。

静かな場からの生産、時間を増やす技術

時間

  • この自分が自分の時間を支配することができる。
  • 自分が時間を支配しているときは、時間をことさらに意識することはない。
  • 時間を支配していないとき、退屈や時間の消耗を感じる。
  • 何をするにしても、最も捗って生産的なのは時間を支配しているときである。
  • 時間を支配できるかどうかは、自分の意識状態に関わっている。
集中して何か事柄に当たっている場合のみ、人は時間を意識しない。
  1. 何かに集中している。→時間を意識しない。
    1. 時間の切迫を感知しない。→ゆったりした気持ちで物事に関わる。
  2. 集中+ゆったり
    1. 物事への対処速度が通常より高い→生産的
時間が少ないのではなく、自分が集中していないだけ。
小さな事柄に心が乱され、乱れた感情を鎮められない。
心を鎮めるのに時間を浪費している。

時間を増やす技術

  1. 趣味を捨てる。
  2. 妄想を棄てる。
  3. 時間計画を立てない。→時間を無視する。
    1. 時間を気にしない。
    2. 時間を計算しない。
    3. 時間を配分しない。

自分が主体としてふるまう。→自発的な意欲に素直になる。
  • 集中が続くなら、ずっと集中していい。
  • 休みたければ休む。
  • 腹が減ったら食事する。

趣味を捨てる。

  • 趣味の行先はプロへの道ではない。
  • 逃避の一形態。
    • 趣味を一時止める。→物足りない。充実感の喪失。→依存の証拠。
  • 時間とお金の浪費。
趣味が自分の仕事や勉強とリンクしているのなら、それはもはや単なる趣味ではない。

妄想を棄てる。

  1. 妄想や煩悩を捨てる。
  2. 考えず、思惑を持たず、予想せず、虚心坦懐に物事に当たる。
  3. 外からの雑音を遮断する環境に身を置く。
  4. 後悔に似た反省や自己採点をしない。

様々に思いめぐらせて実際は何もしない。→すべきことをしていない。→貧しくなる。
考えなければならないこと→紙に文字と図を書いて考える
妄想自体に現実を破壊する力があるわけではない。
妄想に突き動かされた人が現実の状態を言葉や暴力で破壊するのだ。
妄想を続けると、その妄想がまさにこの現実のように思えてしまうからだ。
妄想を現実だと見誤ってはならないし、自分の考えだと勘違いしてもならない。

時間を無視する。

時間の有無に関係なく、行為が先立つ。
  • 自分のためのタイムスケジュールを作る→やりたくない、と本心で思っていることの表れ
    • 本当にやりたければ、着手しているはずだから。

時間と効率→強迫観念

自分が自己に戻る
わたしたちは自覚していないことが多いが、、誰かに、あるいは何かに依存する生活を続けている。当座の役割を与えられ、何らかの要求があれば分相応に答える。企業で働く人々はその連続が日々になっている。自分から考えるのではなく、常に何か問題に対処する解決策を探している。
自宅に帰っても習慣や物や欲望に要求され、それに応じている。何もないと、かえって不安になる。だから、空き時間ができるとゲームをしたり、音楽を聴いたり、SNSで連絡を取り合ったりする。
そういった諸々の対応を私たちは人間的な絆だと思おうとしている。それらのことは実は、自己のみで存在していることからできるだけ遠ざかろうとする巧妙なごまかしにすぎないということに気付こうともしていない。

自己との対話
本当は何をしたいのか。何ができると思うのか。今までひそかに理由をつけて延ばし延ばしにしてきた真の欲求は何なのか。自分はどうなりたいのか。何を勉強し、何を知りたいのか。

世間的な欲望
世間が常に変化している以上、本当の満足はない。器を満たすものを獲得できた時にはすでに器が大きくなっていたり、形が変わっているからである。
世間は常に変貌しているから評価基準もころころと変わる。その差異が私たちの苦しみを生むのだ。
その苦しみを自分の個人的生活にまで持ち込んで自分の人生を歪んだ辛いものにしないこと

大人の勉強とは冒険のように人生をワクワクさせるものである

才能を身につける条件
  1. 自分が求めることの一点において恐れないこと
  2. ずっとその一点について関りを続けること

言語の分節化作用:言語を用いることによって、本来分けられないものを分けてしまう作用のこと
  • 年齢
    • 世界各地の文化によって儀式や年齢を基準として便宜上分けているが、実際にはその境目はない。
    • 本物の虹は明瞭に色分けされていないが、7色だと教わると、そのように認識する。
  • 才能
    • 実際に才能の有無があると思っている。
    • 現実の成果や行動を見て、その結果の前提として才能があったはずと類推している。
他人の才能の有無はあらかじめ断定できない
ただし、自分自身に才能があるかどうかは自分で分かる
もし自分の才能に不安があるならば、手掛けている事柄に自分がそれほど熱心ではないということを自分自身が知っているからだ。自分の才能への不安は自分自身に対する内部告発のようなものなのだ。
何かを成就させたり何か新しいものを生むのは、自分が関わる事柄その一点において勇気ある人のほうだ
幸福とは自分の意識の状態のことだ。
自分の能力と感性を使っている状態が幸福なのだ。

知識と知恵

知識=多くの情報を抽象化したり加工したりしてそこに有機的で有意義な結び付けを施した新しい形あるもの
素朴で粗野な情報を一般的なニーズに合わせて加工したもの
一つの知識を身につけるための知性の力をいったん身につけることができたならば、その知性の力はその知識だけではなく他の知識の吸収についても応用できる

知恵
龍(ドラゴン)=蛇+翼→知識+知恵
地を這う論理を地道に進めていくたとえ
飛翔する観点を自由に変える=知恵の特質
論理に知恵が結び付けば、論理は飛翔する

今、何を学ぶべきか

独学の最初にどうしても必要となるものは物理的な力、筋力だ。積極的な気力を生み出す筋肉が十分でなければ、勉強などできるものではない。
そのために必要なものはまともな食事、栄養、運動、睡眠などだ。それらが満たされていなければ、勉強のためのやる気さえ出てくるものではない。
精神的にも肉体的にも強靭でなければ、独学は困難なことになってしまう。

洞察:観察した事柄の間に、また自分との間にどのような意味のつながりがあるかを演繹的な思考抜きで見抜くこと
一つの事柄を深く理解するよう努めているならば、そのうちにほぼ全ての事柄を知らざるを得ないようになる

参考図書

現代に生きる人のための倫理と生き方の問題をあからさまに論じる


一般人向けに書かれた人生論的哲学書


英語のリスニングの助けとなる


西欧中世についてのイメージを一変させる


インテリジェンスの自在な考え方が展開される


モノの起源を知りながら世界の歴史が分かる


文系でも分かりながら読める数式なしの物理学


驚かざるを得ない公衆衛生の歴史


武士の流布したイメージを剥ぎ取る


ユダヤ教的生き方の理解のために


人生の諸問題に突き当たった人を助ける考え方

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