日々の事柄に関する雑記帳。


序章
片山晃個人投資家1〜3章勝つ投資
第1章デイトレはそろそろ限界かもしれない
第2章株式投資で勝つための銘柄選別法
第3章買い方、売り方、見分け方のポイント
小松原周機関投資家4〜6章負けない投資
第4章株式投資のキホン
第5章プロはこうして銘柄を選ぶ
第6章ポートフォリオの組み方と勝つ投資家のメンタル



用語

EPSEarnings Per Share
一株当たり当期純利益
PBRPrice Book-value Ratio
株価純資産倍率
PERPrice Earnings Ratio
株価収益率

序章

片山晃

最初の資金は65万円でした。それを現在までの10年間で25億円にまで増やしてきた
オンラインゲームの世界で「神」になったとしても、そこで得られるのは自己満足でしかなかった
  • この世界で頑張ったって何にもならない
対象がゲームであれ何であれ、一つのことに打ち込んで極め、その道の第一人者になることがカッコイイと思っていた
  • トップに立った瞬間の充足感→急速に空虚な気持ちに支配されていく
結局のところ、僕は勝負事が大好きなのだと思います。
機関投資家市場平均より好成績を納めれば優秀とみなす運用業界の評価基準
個人投資家自分の大切な資産が目減りしている状態で、ベンチマークより下落がましだったから今年は良かったなと振り返られる人はほとんどいない
僕がこの本を書こうと思ったのは、株式投資はそう簡単に儲かるものではないという、ある種の現実を知ってもらいたかった

第1章

かけられる時間と情熱によって取れる手法が決まる

成長株投資:世の中の変化を予測し、銘柄と言う形に落とし込んで先取りする

時間も情熱もかけられない人が取るべき手法→投資で大きく儲けることは諦めた方がいい

それでもどうにかして投資で勝ちたいという人、3つの選択肢
あまり適性が無いことを自覚して、無理のないリターンを上げる手法を磨く純資産価値に着目したバリュー投資
配当利回りを基準とした銘柄選択
相場が大きく下げたときだけ買う
信頼できるプロフェッショナルを見つけ、自分の代わりに運用してもらう投資信託
投資で勝つために自分自身を殺し、勝てる性格に少しでも近づける自分自身を変革していく努力

トレード適性の高い人=普通の人が「心理的」にやりにくいことを「合理的」に処理できる
  • 正しいと理解していることを、その通りに実行する。
    • 下がると思えば売る。
    • 損切りした株でも、上がると思えば売値より高くても買う。
    • 短期的には弱くても、将来価値との差にギャップがあると思えば買い増す。

第2章

割安の定義
銘柄が将来実現すると考えるEPSに対して、現在の株価が割安かどうか
低PBR純資産=解散価値に着目
高EPSEPSの成長を重視
PER将来の変化に着目
  • 割安株投資→成長株投資

低PBR
  • 純資産→1年やそこらで大きく変化しない
    • 1年前の純資産で見れば割安だったし、1年後も割安だろう。→変化が起きない。
    • 純資産が大きくなるほど、単年度の損益が純資産に与える影響は相対的に小さい。→変化が起きにくい。
    • 普遍的な指標→見る人によって価値は変わらない
  • 安定的な利益を上げているのに株価が反応した→投資家側の変化、企業側ではない。
低PBRだけに注目するリスク
・変化の起きない企業の株価は割安なまま放置される。
・相場全体が上昇しなければ(投資家心理が改善しなければ)、株価は上昇しない。


業績回復スピードの差→EPSに着目
利益が急回復した銘柄株価も大きく上昇
業績が低空飛行のまま株価も冴えない

変化の端緒
  • 決算短信の業績数値
  • 変化の要因
    • 環境要因(為替レートの変化)
    • 企業固有要因(製品の販売好調)

想像力
1年後、2年後の未来から今を振り返ってみたと仮定したときに、現在の状況がどのように見えるだろうか
  • 想像力を働かせる=ある事象から想起される可能性について幅広く検討する
  • 一過性のブームか、世界的なトレンドか
    • ニンテンドーDS
  • iPhone
  • パズドラ
  • ラオックス→家電量販店から中国人環境客向け免税店へ→インバウンド銘柄
今起きていることが何で、それがどんな機会をもたらすのか

人工知能の発達→人はコンピュータに歯が立たない
  • 一人の人間が行える程度の数字分析に価値はない
    • 低PER、PBRの株を見つけること
    • 企業分析

新聞
編集者がこれは記事にすべきだと考えた重要な情報を網羅的に受け取ることができます。
投資家という生き物は、薄く広く色々なことに通じていることが価値になる
  • 総花的に情報を受動的に与えてくれるメディアと相性が良い→新聞

サプライズ(意外性)
時価総額の大きな企業情報開示の透明性が高い=衆人環視
四半期決算の推測材料
アナリストの分析レポート
大抵のことは「織り込み済み」→サプライズ(意外性)が無い
時価総額の小さな企業普段何をやっているのか見えづらい
監視している投資家が少ない
アナリストが分析しない
決算短信の内容に意外性が生じる可能性

第3章

利益が得られるパターン
  • 優等生が100点満点を取り続ける。→ある意味では変化が起きていない。→短期間に急騰することが無い。
    • 2桁成長を長期間出し続ける。→年単位の上昇トレンド
      • カルビー、エムスリー、コスモス薬品
    • 期待が織り込まれている→高PER
      • 大きな失望を買うと、株価が暴落するリスク。→優等生が期待外れの点数を取ってしまう。
  • 優等生が期待外れの点数を取ってしまう。
    • 空売りで利益を得る。
    • 期待外れが一過性→優等生が100点満点を取り続ける、に戻る。
      • 業績回復過程で利益を得る。
  • 落第生が期待以上の点数を取る。
    • 急に注目が集まる→激しい値動き
      • 上昇に要する期間が短い。
      • 多くの場合は行き過ぎる。

落第生が赤点を取り続ける。
  • 当てたところで利益にならない。
100%の利益利食いまでに5年利益率20%/年
10%の利益利食いまでに3か月利益率40%/年
  • 時間だけが経過してしまう。→その時間、資金が拘束されている。
  • 「いつ上がるか」を意識する。
    • いつ上がるか:株価上昇のストーリー

カタリスト:株価を動かす原動力となるイベントや材料
投資家に刺さるカタリスト=分かりやすいストーリー:誰が考えてもそうなるストーリー
ファンダメンタルズベースでやる場合は、当初想定したストーリーに狂いがないか、株価の大きな方向性が間違っていないかにだけ注意を払っておけばよく、それ以外の個人的な理由で大切なポジションを手放すようなことは極力すべきではありません。

株価が予想以上に下落したとき→その背景を調べる。
  • 他の投資家が何らかのリスクを感じて投げている可能性
下がっている株価に耐えるときは、耐えるべきだと断定するに値する十分な裏付けが取れたときだけにした方が良い
単なる運否天賦、コインの裏表のようなギャンブルではなく、緻密な調査と分析に裏打ちされた割のいい勝負であれば、相応のリスク量を取るべきだと僕は考えます。

チャンスは平等にはやって来ない→市場で儲ける機会は常在しない。

第4章

投資している企業の成長ストーリー(業績予想)が変わらない限り、企業価値(目標株価)は変わらない。よって足元の株価が下落しているからと言って、見方が変わることはない。

株価=時価総額、企業価値
理論株価=キャッシュフロー(将来に稼ぐ現金)の現在価値
実際の株価>理論株価売り
実際の株価<理論株価買い

理論価格=現在価値
今から5年間、毎年3円のクーポン(配当)を受け取れる債権が、最終利回り3%で販売されていたとします。さて、この債権の現在の価格はいくらでしょうか?
元本100円と仮定する。
年利3%
1年目配当の現在価値3 / (1.03 ^ 1)=2.91
2年目配当の現在価値3 / (1.03 ^ 2)=2.83
3年目配当の現在価値3 / (1.03 ^ 3)=2.75
4年目配当の現在価値3 / (1.03 ^ 4)=2.67
5年目配当の現在価値3 / (1.03 ^ 5)=2.59
合計13.74
5年後の元本100円3 / (1.03 ^ 5)=86.26
総合計
5年後に償還される元本+5年分の配当の現在価値
100
債券が100円以外の価格で取引されていたら、無リスクで利益を得られるチャンス。
取引価格>100円→空売り
取引価格<100円→買い


配当割引モデル(Dividend Discount Model):永久に一定の配当が続くと仮定した場合の現在価値
予想配当5円
割引率日本株の場合は概ね6%近辺
成長率5%/年
  • 5年目以降は成長が止まり、一定の配当を払い続ける。
1年目配当の現在価値(5 * (1.05 ^ (1 - 1) / (1.06 ^ 1)=4.72
2年目配当の現在価値(5 * (1.05 ^ (2 - 1) / (1.06 ^ 2)=4.67
3年目配当の現在価値(5 * (1.05 ^ (3 - 1) / (1.06 ^ 3)=4.63
4年目配当の現在価値(5 * (1.05 ^ (4 - 1) / (1.06 ^ 4)=4.58
5年目配当の現在価値(5 * (1.05 ^ (5 - 1) / (1.06 ^ 5)=4.54
6年目以降配当の現在価値(5 * (1.05 ^ (6 - 1) / (1.06 - 1) = 106.36
106.36 / (1.06 ^ 5)=79.48
合計102.62
配当割引モデル配当金のみから企業価値を算出
DCF (Discount Cash Flow)実際に稼ぐ現金の予想から企業価値を算出
地中海貿易株式投資
貿易の出資者投資家=株主会社の所有者
貿易船の船長社長現場の執行
貿易船の乗組員社員現場の実行

資本主義
  1. 資本を元手に事業を展開する。
  2. 事業から新しい価値を創造する。
  3. 国が豊かになり、国民が幸せになる。

資本を提供する。→投資
直接金融投資家が資本を提供する。=投資家がお金を投資する。
間接金融銀行が融資する。
投資家=直接金融の資金の出し手
投機確率にお金を投じること
投資価値にお金を投じること
価値には絶対的なものはなく、需要と供給によって大きく変動します。
価値のギャップ=富

リスク
投資での表現ボラティリティ
数学での表現偏差
A社の株価が過去3年間で、平均的に上下20%の幅を振り子のように動いていたとします。
リスク=ボラティリティ=20%
A社の株式に1年前に投資をして、買った値段から15%上昇したところで売った
リターン=15%
20%のリスクに対して、15%のリターン。→リスクに対して、リターンが少ない。
結果として儲かっているが、リスクに見合うリターンとは言えない。→投資としては失敗。

投資の成功とは、期待リスクに対する期待リターンを超える収益(超過収益、超過リターン)を得ることか?


市場が効率的:未発表の情報を含む、全ての情報は現在の株価に織り込まれている。
大型株効率的投資家間の認識ギャップが小さい。
小型株効率性が悪い投資家間の認識ギャップが大きい。
  • 出来高が多い→売買に参加する投資家が多い。→情報が調べ尽くされている。→価値が分析されつくされている。
  • 出来高が少ない→売買に参加する投資家が少ない。→情報が調べ尽くされている。→価値を分析しきれていない。
勝てる投資家として最も注力すべき部分は、情報が非効率的となっている市場や銘柄です。情報が非効率的な状態で投資を行い、やがてその銘柄が大型株となり、多くの投資家が注目するようになったときが売却のタイミングとなります。

マクロデータ
ブラジルに雨が降ったらスターバックスを買え
  1. ブラジルで雨が降る
  2. コーヒーが豊作となる
  3. コーヒー豆の価格が下がる
  4. スターバックスの原価が下がる
  5. スターバックスの利益が上昇する
  6. スターバックスの株価が上昇する

外部要因(マクロデータ)はあまり重要ではない、あまり意識しない。
  • マクロデータが会社の業績にどれほど影響を与えるかは未知数。
  • 事前にマクロデータを予測することはできない。→数えきれない要因による相互作用の結果だから。

復習−現在価値

元本100万円
年利10%
1年後の資産100×1.1=110万円
  • 1年後の100万円
x × 1.1=100万円→x =91万円
元本91万円が、1年後に100万円になる。
1年後の100万円の現在価値=91万円

第5章

メガトレンド
世の中の根底を流れている潮流
×マクロ経済
景気の循環
  • IT革命
    • CPU、メモリ、通信の技術革新→コスト・パフォーマンスの上昇
    • あらゆるモノやサービスへの価格下落圧力
  • 金融緩和
    • 中央銀行のバランスシート膨張
    • 通貨価値に対する信用低下→通貨以外の資産保有
    • 金融システムに対する不安

社長

会社の業績が伸びるか伸びないかを決める要素の8割以上は、社長次第と言っても過言ではありません。
事業戦略も、財務戦略も、投資決定も、社員の成長やモチベーションもすべては社長という一人のセンスに依存しています。

ワンマン経営者 < 組織
  • 組織は、その人の采配だけで動く。
    • スピード感に優れる。
    • 経営判断を誤ったとき、全員が間違った方向に進む。→社長一人のミスが命取りになる。
組織で戦っているのではなく、社長一人で戦っている
一人の人間の能力には限界があるため、継続性や再現性に乏しい

組織

組織がフェアで、オープンであること。
  • フェア
    • 実力主義が貫かれている。
    • 人事評価や給料が年齢ではなく、実力や実績評価によって決まる。
  • オープン
    • セクショナリズムや組織間の差別がない。
  • 社員の誰もが自分の意見やアイデアを述べられる。

ビジネス

ファイブフォース分析
内的要因供給企業の交渉力
買い手の交渉力
競争企業間の敵対関係
外的要因新規参入業者の脅威
代替品の脅威

収益性の高さ→ビジネス競争力→維持可能か?
  • ブレイクスルー
    • 同じもの=真似
    • 同じ効果を発揮する、新しい何か。

価値のギャップ
  • 他人とは違う考え方
  • 個性の有る視点
投資とは会社に資金を投じるわけですから、私たちの生活から得られるヒントの方が、学者が述べる高尚な理論よりも価値がある
  • 自分の頭で考えたアイデア
  • 自分ので納得したストーリー
「しかし、それでは身近でないものには投資できないことになる」と思われる方もいるかもしれませんが、自分自身で理解していない会社に投資する必要はありません。
上場企業はたくさんあるのですから、自分が情報の優位にあるエリアで戦えばよい

財務諸表分析
  • 損益計算書
    • 売上高、営業利益|の伸び率、営業利益率が改善しているか?
  • 貸借対照表
    • 棚卸在庫、売掛金が売上高の伸びよりも低く抑えられているか?
    • D/Eレシオ=負債/自己資本→長期支払い能力
    • ネットD/Eレシオ=(有利子負債−現預金)/自己資本
D/Eレシオが低い安全性が高い→成長性が低い可能性
D/Eレシオが高い安全性が低い→成長性が高い可能性
ネットD/Eレシオが高い財務体質が脆弱→不景気に弱い
ネットD/Eレシオが低い
投資では、全勝することはできません。ただし通算6勝4敗であれば、あなたはおそらくお金持ちになれるでしょう。

伸びる会社のサイン
  • 収益性の向上
    • 営業利益率=営業利益/売上高
    • EBITDAマージン=償却前営業利益/売上高
  • ROEの向上
    • ROE=当期純利益/株主資本
      • 収益率向上→当期純利益増加→ROE上昇
      • 利益を再投資しない→株主資本増加→ROE低下
      • 株主還元→配当、自社株買い→ROE低下低抑制
  • 収益性の高い領域への投資
    • 暗黙の前提:既存事業への投資による効率化→来年は今年よりも収益性が高くなる。
  • 多くの人を幸せにしている
    • 直観的に好きになれない会社を投資対象とする必要はない。
  • ガバナンスがしっかりしている
    • 社外取締役が多い→様々な角度から社長の仕事をチェックできる→ガバナンス機能
    • 創業者=社長、会長兼務→ワンマン経営→ガバナンス不在

伸びない会社のサイン
  • 本業と関係のない事業
  • 数値目標のない中長期計画
  • 自社ビル
    • 自社ビルを建てる経済合理性はない。
  • 美人の受付嬢
    • 人を公平に評価できない可能性
  • 業界紙以外へのメディア露出
    • 本業に集中していない。

第6章

テクニカル分析
  • 移動平均
    • 抵抗線、支持線としての特性:平均日数が長いほど、抵抗が強い傾向
  • 一目均衡表
    • 行動ファイナンス的性質がある。
    • 株価が基準線、転換線より上 上昇トレンド
    • 株価が基準線、転換線より下 下降トレンド
基準線過去26日間の最高値、最安値の中心値を結んだ線中期的な相場トレンド
転換線過去9日間の最高値、最安値の中心値を結んだ線短期的な相場トレンド
  • RSI (Relative Strength Index)
    • 株価が振り子のように上下に振れる前提とする。
    • 50を中心として0〜100までの指数に換算する。
    • 株価が振り子のどの位置にあるかを見る。
RSI < 30売られ過ぎ→買い圧力
買いトレンドへの反転
RSI < 70買われ過ぎ→売り圧力
売りトレンドへの反転
振り子の振れ幅は一だが、株価の振れ幅は一定ではない→株価がレンジを越えて評価される場合には機能しない。


投資ホライズン=投資期間
Q:適正な投資ホライズンは?
A:そのようなものはない
継続的に成長を続ける会社への投資ですから、そのような会社へ投資している限りは、売る時のことなど考える必要はありません。
会社が順調に利益を上げている限り、相場の変調によって暴落した株価は必ず元に戻ります。
株価は短期的に相場の影響を受けて乱高下しますが、中長期的に見れば、毎年利益を拡大させている会社の株価は必ず上がります。

分散ポートフォリオ
  • 資産クラスの分散
  • 価値観の分散
    • 価値観=企業文化
  • 日本と外国

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