日々の事柄に関する雑記帳。





はじめに

マイクロソフト副社長として『帝国』の礎を築き、創業したアスキーを史上最年少で上場。だけど、マイクロソフトからも、アスキーからも追い出され、全てを失った
過去に”if”はない、未来にしか”if”はない

過去を否定してもしょうがないし、後悔することに意味はないのだ。
過去を否定することは、自分の足をめがけて弾を撃つことであり、上に向かって唾を吐くということみたいな気がする。
いいことも悪いことも含めて、それが今の自分を作っているわけで、それを否定しても始まらない。むしろ「イヤなものはイヤ」「嫌いなものは嫌い」と言い続けてきたからこそ、今の自分があるとも言えるのだ。

人生とは実験なのだと思う。
人は誰もが、初めての人生を生きている。もし、生まれ変わりがあるとしても、前世の記憶はなかなか蘇らない。自分の言動がどのような結果を招くのか分からないまま、行動を起こさなければならない。それが、人間の生きている条件だ。であれば、人生とは実験の連続というほかないではないか。
過去にしたことで自分が失敗だったと思ってきたことが数多くあるが、実はそれらは、その後の人生のための大切な実験だったということになる。

失敗と思って後悔ばかりして、反省をしなければ失敗は永遠に失敗である。
  • 過去に失敗と思ってきたことは、その後の人生のための実験だったのではないか。
  • 自分を責めず、実験と捉えることで、素直に、過去から学ぼうという気持ちになる。
  • 未来を自分で決めてきた結果→人生を後悔していない
  • 結果を素直に受け入れる→大切なのは反省すること
    • 過去の出来事に対して、"why”と問い続ける

視線を未来に向ける
「過去」を反省し、「真実」を知り、「未来」に活かす。

第1章

人と直接出会って対話するコミュニケーションが最上。→興味のある場所に行ってみる。
自分の人生を生きるために大切なのは、興味のある場所に行ってみることであるはずだ。
  • 同好の士が集まっている。
  • 同好同士なので話が合う。
    • 感銘を受ける。
    • 興味が深まる。
    • 重要な仕事、情報がもたらされる。

第2章

1時間考えたら30分休む、ということを繰り返しながら、考えたことを紙に書いていって、ある程度の枚数になったら、その紙を並べ直して二次元に展開する。そういうことを3日間繰り返すのである。そうすると、その時点での、自分なりの答えにたどり着くことができた。

集中することのパワー
トイレの電球は10ワット。机のスタンドは100ワット。スタジオの電灯は1キロワットだ。つまり、ワット数が多くなればなるほど明るくなるわけだ。しかし、1キロワットの電灯でも、3キロメートル先を照らすことはできない。3キロメートル先を照らすことができるのは、レーザー光だけである。
では、レーザー光は何ワットか?
たった1ワットに過ぎない。トイレの電球は10ワットでも薄暗いのに、なぜ、1ワットの光が遠くまで届くのか?それは、光を一点に集中させているからだ。

レーザー哲学
1キロワットしか出せない電球に2キロワットをかけると、焼き切れるだけだ。重要なのはワット数(能力)の大きさではない。重要なのは、自分が持っているワット数を徹底的に集中させることであり、その集中をとことん持続させることだ。それができれば、たとえ1ワットの才能しかなくても、1キロワットの才能を持っている人間よりも、遠くに行くことができるのだ。

第5章

ビジョンの「裏付け」とは何か?
「情報」と「人脈」である。どんな分野の仕事でもそうだと思うが、新しい技術を追及したり、新しいモノを生み出したりするときには、その分野に存在する人脈の中に入っていなければならない。しかも、その分野における「本場」の「本物」の人脈でなければダメだ。そうでなければ、最先端の情報が入ってこないからだ。
  • 最高の価値を持つ情報は、人を介してもたらされる。
  • 人脈=情報ネットワーク

IBM=大型コンピュータの巨人
  • 巨人だったからこそ、パソコン参入に遅れた。→ガレージ企業(パソコン業界)の情報ネットワークから離れていたから。
  • IBM-PCを生み出したのは、社内ベンチャー・チームだった。→チームが、ガレージ企業の情報ネットワークにアクセスした。
「人脈」とそれがもたらす先端の「情報」こそが力の源泉だったのだ。

情報ネットワークへのアクセス方法=行ってみる
自分が「面白そうだ」「言ってみよう」と思ったところに、出かけて行った。

第6章

残酷な”女神”との付き合い方
運命を決める”女神”がいたとしても、一瞬一瞬を生きている人間には関係のない話だ。今、”女神”がサイコロを振っているなんて、誰に分かる?
結局、僕にできることは、一瞬一瞬を一生懸命に生きることでしかない。所詮、人間委は自分の運命など分からない。

第8章

MSX

  • MSX=家庭用パソコン
  • MSX≠ゲーム機
家庭用パソコンを作ったのであって、ゲーム機を作ったわけではなかった。しかし、マスコミは、ずっとMSXを任天堂のファミコンと比べて、「失敗したゲーム機」というレッテルを貼り続けた。
MSXは、結局、パソコンの規格統一を実現することはできなかったし、「一家に一台」のパソコンにすることもできなかったのだから、当初の目的を達成することには「失敗」したというしかないんだろう。
  • ポジショニングの問題
16ビット・マシンIBM事実上の標準
処理速度が高速
MSX家庭用パソコン
普及版ファミコンゲーム機
安い
その間に立たされて、MSXは存在意義を十分に発揮することができなかった
コンピュータはコンピュータのままでは、一家に一台必要な機械にはなり得ない
×安く、使い勝手が良い
他のもので用は足せる
ネットワーク→対話できるメディア

第9章

マイクロソフト・マウスの価格設定における一言
「独創的な商品は高い値段で受け入れてもらわなければいけません」

第10章

過去に「執着」するから人は苦しむ
人は誰でも過去に執着しながら生きているのだと思う。
でも、どんなに認めがたい事であっても、起きてしまった過去を素直に受け入れ、執着を断ち切り、自分の改めるべきことを反省することで、過去を乗り越えていくしかないのだ、と思った。

第11章

「元気」とは「元々」持っている「気」のことだ
そして、元気がない時に、無理やり元気を出そうとしても難しい。落ち込んでしまったときは、無駄な抵抗をせずに「寝る」のが一番。それこそが、元々持っている気を取り戻す方法なんじゃないか。

寝るのが回復の原点
定時で家に帰って早く寝るという生活を送っていると、だんだん元気になっていった。

だんだん元気が戻る→どん底まで落ちたから、後は這い上がるだけ、と思える。
経営というものは、経験がものすごく大事だ。その証拠に、社長を育てる大学も専門学校もない。そんなの無理だ。誰もが、失敗しながら、試行錯誤しながら、社長になっていくしかないのだ。

第12章

「10回の成功は、1回の失敗で消えるよ」
「でも、10回の失敗は、1回の成功で取り戻せるぞ」
「だけど、それは長くは続かないよ」

第13章

手形が不渡りになるとかそういうことで、会社が潰れるのではない。社長が「もうアカン」と思ったときに、会社は潰れるのだ。だから、決して「もうアカン」と思わないことが大事。ほとんどの破産は、社長が「もうダメだ」と思ったときに始まるのではないか

「お前のところの利益率は、銀行の定期預金より低いぞ」
一番アカンかったのは、僕が売り上げばっかり追いかけて、利益のことをちゃんと考えてなかったことだ。
利益を出さなければ、会社は続けられない。事業も続けられない。

「パワハラはできない上司がやること」
僕が気を付けたのは、こっちが答えを押し付けるのではなく、色々と質問しながら、事業部長が全部頭で考えて計画をまとめるようにすること。計画の実行力は、執行責任を持つ事業部長が腹の底から納得しているかどうかにかかっているからだ。
上手くいかないときにも、できるだけ怒るのではなく、事業部長と話し合って、打開策を見出してもらって、それを励ますように心がけた。

松下幸之助(厳密にはその秘書)の発言
  • 相棒と二人で仕事をするときは、何も言わんでも仕事ができる。
  • 10人と仕事をするときは、ああせいこうせいと命令することができる。
  • 100人と仕事をするときは、教えるような気持ちで仕事をしなければならない。
  • 1000人と仕事をするときは、「君ら頼むわ」、「一つよろしくお願いします」という気持ちでないと仕事ができない。
  • 10000人と仕事をするときは、幸運を祈ると、祈るような気持ちでないと、1万人は動いてくれない。

第14章

大川功
会社のお金を遊びに使ったことは1円もないんや。お前もそうしろよ。会社の仕事で使う交際費だって、自分の金を使う。それが一番賢明や。本人の金を使ってるんやから、いちいち言われることはない。
それにな、よほどバカなやつでない限り、上の人間が会社の金でなく自分の金を使っていたら、それは男の背中ではないけれども、公私混同したらあかんと自然に教えられるんや。よく社員から上がってくる伝票をすべて見るという経営者もいるけど、そんなの見て色々言ってるよりも、男の背中で教える効能の方がずっと大きいし、楽やで
好きな人もいるけど、嫌な奴もいる。だけど嫌な奴に嫌だと言って何かいいことがあるか?何もない。
それにわしは天才的な奴が好きだ。でも、天才的な奴は変な奴が多い。そういう奴をいちいち嫌だと言っていたら、周りには人材がいなくなってしまうぞ。
お前の言うお前の嫌いな奴にも、お前が指摘するような欠点はあるんだろうよ。だけど、そいつらの欠点をどう受け入れて、いいところを見ながら仕事ができるかどうかが、お前の経営者としての器だよ。
厳しい優しさ甘やかさない
優しい厳しさ逃げ道を塞がない
もっと利益を優先する厳しさを持つべきだった。「アスキーに入りたいんです」と言われれば、「どうぞ」と受け入れ、「この仕事が必要だ」と社員に言われれば、「よし、分かった」と胸を叩いていたが、本当にその人がやり抜く力を持っているのか、その仕事は本当に必要なのか、もっと厳しく見極める必要があった。
もちろん、「来たい奴は誰でも来い」「やりたいことは何でもやれ」というところが、アスキーの魅力でもあったと思う。だからこそ会社は大きくなった。それで、実際に素晴らしい仕事を成し遂げてくれた人もたくさんいた。だけど、それがアスキーをダメにする一つの要素だったことを、今になって認めないわけにはいかない。
それに、僕自身、「この仕事が必要だ」といった人が、なかなか成果を出してくれないと、腹を立てた。それで嫌いになってしまって、トラブルの種をこしらえていた。だから、一つひとつのことをしっかりと見極めて、時には「NO」ということも必要だった。僕の「優しさ」は、単なる「甘さ」だった。もっと厳しく言えば、「いい加減すぎた」のだと思う。
一方、リストラが始まってからは、僕は徹底的に厳しくした。
確かに、利益を出すことは絶対条件だ。会社を守るため、みんなの生活を守るためには、利益を厳しく求めなければならない。だけど、あの頃の僕には、「厳しさ」と同居すべき「優しさ」が欠けていたことを認めなければならない。
相手のことを理解し、相手の手助けをして、成功体験を積んでもらうことで、自ら成長していくことを願う。そんな「優しさ」に欠けた。
一人の人間で「厳しい優しさ」と「優しい厳しさ」を体現できるのは、よほどの人物だろう。だけど、違う性格、違う感性、違う専門性を持つ人間が集まって話し合うと、そこには自然と「厳しい優しさ」と「優しい厳しさ」が生まれる。三人寄れば文殊の知恵とは、そういう意味なのかな、と思ったりもした。

第15章

会社に一本筋の取った背骨を作るためには、誰か一人の意志を貫く覚悟が必要なのだろう。それが「社長」であり、それこそが「経営」ではないか。
IBM、インテル、マイクロソフト、シスコなどは、アメリカという国家が絶対に潰さない企業だ。そのインテルに対抗しようとするのは、アメリカという国家に対抗するのに等しい。

第17章

企業経営で成功する最速の方法は、いいビジネスモデルを持っているけれど儲かっていない企業を買って、そこに徹底的に経営資源を注入して、育て上げること
" 負ける製品”を予定通りに出すことに意味があるか?
経営者というのは悪い奴にも、嫌いな奴にも好かれて商売せなあかん。

第18章

世の中は悪い奴ばっかりや。お前は人がいいから、すぐに信じて突進する。前に進むときに右と左を見るだけじゃなくて、ちゃんと後ろも見ないとダメだぞ。そうしないと悪い奴が後ろからやってきて、やられるぞ

終章

教えることは学ぶことで、それが僕の成長につながったと思うのだが、逆に言うと、常に自分の未熟さ、知識不足、浅学と直面させられる事でもあった。
学問するのは座禅みたいなもので、俗世間から離れる効果もあった。精神安定剤だったかもしれない。
学士これからプロになる決心
修士自分はプロであるという証明
博士世界で一つだけのことをしている誇り

おわりに

一喜一憂しない。「すべてのことは過ぎ去っていく」のだから、どんな状況が訪れても、平常心で、やるべきことを淡々とやるしかないし、それが最善の対応策なのだ。
どんなに感情を刺激される出来事があっても、それはそれで放っておいて、ニコニコしていれば、感情は過ぎ去り、その感情を引き起こした出来事も過ぎ去っている。

「僕は悪口を言うのはが好きやけど、悪口を言われるのは嫌いや」
気づいたら悪口を言っているときがある。だけど、悪口を言っているときは幸せじゃない。あっ、と思って悪口をやめる。
そんな時は、すぐ寝る。疲れてイライラしていると悪口を言って、不幸せになる。そんなのは止めて、すぐ寝る。たっぷり寝たら「元気」になる。ゆっくり休んで、穏やかな気持ちになれたら、自然と感謝の気持ちが湧いてくる。幸せを感じられるようになる。そして、他人様にも自分にも優しい気持ちになれるのだ。
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